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基礎

1-1.レジスタ ( Register )

  一般にメモリーと呼んでいるメモリーは正確には「主記憶装置」と言います。この他に、CPU(演算装置)内にも少ないけれどもメモリーがあります。このメモリーは安くて低速な主記憶装置とは異なり、速くて高いメモリーです。このメモリーには、次に実行する命令、次に実行する命令がどこにあるのかを示すアドレス、主記憶装置にアクセスするためのセグメント(リアルモード)もしくはセレクタ (プロテクトモード)、さらにレジスタと呼ばれる変数みたいなものなどが記憶されています。言い換えればそれしか記憶できない小さなメモリーです。このホームページでは「メモリー」は主記憶装置を指し、、「レジスタ」は CPU内のメモリー(レジスタ)を指すことにする。

  最近のCPUでは、CPUと主記憶装置の間にキャッシュと呼ばれる高速で高価なメモリーを持っています。この高速なメモリーは低速な主記憶装置に比べて、約10倍の速度でアクセスできます。

  さて、このページでは基本的に16bitのアセンブラについて書いていますので、最近のCPUのことはこのくらいにします。

  このCPU内の小さなメモリーのことをもう少し詳しく説明します。話ばかりで、退屈かと思いますが、アセンブラにとっては大事なことなので、我慢してください。

  このメモリーのうち、実行すべき命令を覚えるメモリー以外をレジスタと呼びます。レジスタには以下のような種類があり、汎用レジスタは今は変数だと思っていてください。

  8086,80186,(V30),80286では緑の部分しか使えません。

  AH, AL, BH, BL, CH, CL, DH, DLレジスタは8bitすなわち1byteの大きさです。

  AX, BX, CX, DX, SI, DI, BP, SP, IP, FLAGS, CS, SS, DS, ES, FS, GSは16bit(2bytes)の大きさです。

  EAX, EBX, ECX, EDX, ESI, EDI, EBP, ESP, EIP, EFLAGSは32bit(4bytes)の大きさです。

  AXはAHとALから構成されており、AHやALを変更するとそれに伴ってAXやEAXも変化しますし、AXを変更するとEAXやAHもしくはALも変化します。以下、BX, CX, DXも同様です。

  

さらにSI, DI, BP, SP, IP, FLAGSを変更するとESI, EDI, EBP, ESP, EIP, EFLAGSも変化します。

 

 

 

 

 

 

 

次に特別なレジスタについて説明します。

CS
次に実行すべき命令があるアドレスのセグメントを指します。

SS
スタックを格納するアドレスのセグメントを指します。

DS,ES
データの読み書きをするアドレスのセグメントを指します。

EIP(IP)
次に実行すべきアドレスのオフセットを指します。

EFLAGS(FLAGS)
CPUの状態や前の命令の実行結果のエラー状態が入ります。詳しくは後に譲ります。

ESP(SP)
スタックを格納するアドレスのオフセットを指します。

EBP(BP)
ここでは「特別な用途に使用し、滅多に変更しない」と覚えておいてください。

ESI,EDI(SI,DI)
ストリング命令に使用しますが、何に用いても良い。

ECX(CX)
何に用いても良いが、主にカウンタとして使うことが多い。

EAX,EBX,EDX(AX,BX,DX)
何に用いても良い。
 
 

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